東京外国語大学銭湯同好会

よろづ湯@吉祥寺



大勢の人が行き交うおしゃれタウン吉祥寺の街の中にある、昔ながらのたたずまいを残す銭湯。

現代の銭湯では、男女共用のロビーに漫画がたくさん置いてあったりテレビが置いてあったりしてあって、男女で行って片方が早く上がっても退屈しないようになっているところが多い。
しかし、よろづ湯は番台式。男女共用のスペースは下足箱のある、ほんのわずかな風通しのよい場所のみ。早くに上がって建物を出たものは冬の寒空の下、相手を待つほかない。

でもなんのことはない。もしあなたがお風呂上りで相手を待たせていないか心配な場合は、番台さんに「連れはまだ入ってますか」と聞けばよい。そうすれば番台さんが教えてくれるだろう。
もし、まだ相手が上がっていなければそこから番台さんと趣味のスポーツの話で盛り上がることもできよう。

あるいはあなたが早くに上がり過ぎて、相手がだいぶ遅れて出てきたとしても「全然待ってないよ」と湯冷めして鼻水のたれた顔で、相手がいない不安を隠すように強がってもよいだろう。

スマホを使えば世界中どことでも連絡が取れる時代、不便さは嫌われる効率重視の時代。だが、よろづ湯のこの不便さはなんとなく心地よく感じられる。
不便さから生まれる気遣いやちょっとした会話がお風呂のお湯のように妙にあたたかく感じられるのだ。
そしてこうして記事を書くと、あのとき、大都会吉祥寺にたたずむよろづ湯で、僕にあたたかさをわけてくれた、あの男女の姿が鮮明に頭に浮かんでくる。彼らは今日もそこにいるのだろうか。

報告:澤田真彦(英語科4年)
(2016.1.26)


よろづ湯
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-18-9
営業時間:16:00~24:30
定休日:毎週土曜日
連絡先:0422-22-3235



(上記の情報は、2016/3/4現在の情報です。)

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